昨年(2017年)末で奨学金の返済が終わった。バンザーイヽ(^o^)丿

奨学金完済(テキスト入)

日本育英会だけでなく、自治体からも借りていたので晴れて多重債務状態からの脱出。

授業料を全額免除してもらいながら、大学までの交通費や書籍代に昼食費、野外調査に行く旅費等をこれらの奨学金と30ヶ所以上経験したバイト、先に就職した姉二人の助けを得て地元の国立大学をなんとか修了(^▽^;)

家庭教師、塾講師、競馬場やスキー場、フランス料理店のウエイトレス、引っ越し会社の電話受付、ドラックストアの棚卸、テレマーケティング、デパートやコンサート会場の売り子、役所での入力作業、地質コンサルタント会社の資料作成、交通量調査、コンビニの早朝バイト等々、振り返ると「よくやってたのう、自分」という感じではありますが(肝心の勉強はさっぱりだったし、世の中にはもっとキツイ状況の方もいるので)ことさら苦学生自慢したいわけではなく、そんなこんなで「教育格差」がいつも気になっているという前振り。


さて、5月18日は「国際博物館の日」です。

国際博物館の日ポスター
なんだか2018年はまぶしいポスター(2019年度に関してはこちらの記事をぜひ)。

これは、博物館に関する国際的な組織である「国際博物館会議(International Council of Museums)」が決めたものです。

この組織が世界に向けて「博物館はかくあるべし」と定めた規定の一つに「(博物館を管理している機関は)博物館とその収蔵品が適切な時間帯に一定の期間すべての人に公開されることを保証すべきである。そして、特殊なニーズを持った人々には特別の配慮がされなければならない。」というものがあります(ICOM職業倫理規定)。

博物館は老若男女、誰もが知りたいと思ったらアクセスできるのがいいところ。

そしてお金がある人にもない人にも開かれた施設です。

ただ、どこの館も経済的な状況があるので、いつも無料にはできないかもしれないけれど、期間限定でもいいから誰でも入れるチャンスを作るべし、とうたっています。

そんなわけで、この日の前後に入館が無料になるところが多数あります(2018年度の全国の博物館の状況はこちらをクリックしてください)。

博物館にアクセスするには、交通費等も必要なため(多くの博物館はアクセスの悪いところに存在していたりする)、入館料だけでは解決できないこともありますが、少しでも博物館への敷居が低くなれば幸いです。


そして博物館は、金銭的な面だけでなく「ソーシャルインクルージョン」など社会の様々な課題に取り組むことができるのも良いところ(ソーシャルインクルージョンに関しては、以前の記事「さわってわかる、わからない標本」をご覧ください)。

以前いた職場では、NPO法人「モチベーション・メーカー」と一緒にイベントをしたことがあります(内容については、以前の職場での記事「あなたも未来のエンジニア!」をご覧ください)。

この団体は「教育格差」を解消するために活動しています。

教育格差とは、例えば、親がリストラや離婚などの理由で収入が減って、塾に行けなくなったりバイトしなきゃいけなくて、高校での成績が上がらなくなったりします。

そんなわけで大学にもいけなかったりして、給料の高い仕事に就けず、その子どももまた教育環境が整わず...という負のスパイラルに入ってしまうことで、格差が広がるというものです。

この時、一番に思いつくのは先に述べた奨学金など、金銭的な援助だと思います。

ただ、ほとんどが返す必要があるものなので、結局将来の自分に借金するだけであまり格差解消にはなりません(もちろん、あって悪いことではないですが)。

それじゃあ、何が重要かといったら「モチベーション」ではないかと。

「こんな状況に生まれたから○○できない」と思い込んでしまうと、本当に何もできなくなってしまう。

だから、どんな子どもにも「経済的ハンデがあってもできる」というモチベ―ションを持ってもらう活動が重要ではないかと。

ボンビーバックグラウンド(?)を持つ私は、いたく共感してイベントを一緒にさせていただきました。


ちなみに、私が地球科学でいつも伝えたいのは知識ではなく「時間のスケール」。

私たちは通常、自分が生きられる100年ぐらいの規模でしか物事は捉えられません。

でも、化石をやっていると40億年が相手です。

3億年前の化石(テキスト入)

数ミリメートルの大きさながらも3億年間残って発見された化石。

「星を見ると自分の悩みが小さく見える」とよく言いますが、何か上手くいかないとき、実は「億」のオーダー中に自分が生きていることを思い出すと、悩みは吹っ飛びはしませんが、違う視点が持てたりします。

私も苦しかった子ども時代、映画や本や科学からモチベーションや違う視点をもらい、ここまで何とかやってこれたので、今度はそれをお返しできればと思ってやっています。


ただモノが置いてあるだけではなく、多様な知識や多様な人が集うけれど強制もしない、博物館は以外と懐の深いところです。

どうぞ出かけてみてください。

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フランスのコートダジュールにある展望台は、最近無料になったらしく、入口に日本語でも案内があった。

自由な入口(テキスト入)

「自由な入口」...。

入場無料という意味なんでしょうけれど、ご丁寧に「(エントリー)」までつけて、なおさらなんのこっちゃという感じに(^-^;

機械翻訳恐るべし。