ドイツの南部にある化石(古生物)の博物館「Urwelt-Museum Hauff(ハウフ太古の世界博物館)」。


この博物館のあるホルツマーデンは、強いて言えばシュトゥットガルトの近くになりますが、特に観光地ではないので、日本からわざわざ訪れる方は少ないかと思います。

しかしながら、ここには世界で最もクールでクレイジーな化石の標本があるんです(個人談)。
ハウフ博物館入口にある世界最大のアンモナイト模型
博物館前には世界最大のアンモナイト、パラプゾシアの仲間(殻の直径約2メートル)の模型がお出迎え。ここに標本は展示されていませんが、パラプゾシアはドイツで見つかっています。

そんなに大きい博物館ではありませんが、展示はてとてもきれい。
古い地層から新しい地層へ階段状に見えるようにした展示
地層を再現し、年代ごとの化石を階段状に展示しています。

そして、その上には生きていた時の姿の模型も展示することで、地層と年代と化石(生物)について四次元的に理解できるようにしています。

これ以外にも、生き物が死んで化石になる様子を模型で再現した展示も。
化石ができるまでを模型で説明する展示
上が生きていた時、下が化石として発見された時を表している。

パネルでの説明はよくあるのですが、等身大の模型まで作って説明しているのはなかなかお目にかかりません。

そして、化石の標本は主にホルツマーデンで見つかった中生代ジュラ紀のものが展示されています。
テムノドントサウルスの標本
立派なテムノドントサウルス(魚竜)の標本。

魚みたいですが、海にすんでいた「は虫類」です。

このように館内には、保存の良いでっかい標本が惜しげもなくドカドカ展示してあります。
館内の様子
ちなみに魚竜は恐竜でもないですよ(これについてはこちらの記事もどうぞ)。


そしてラスボス、必見の化石はコレ↓
ウミユリの巨大な化石
12メートルの木(流木)の幹(写真の中央を横切っている)に、約1億8千万年前の数100個体の「ウミユリ」の化石がくっついています。

そういわれても、何がどうなっているのかよくわからないと思うので、復元図をご覧ください↓
ウミユリ化石の復元図
なおさら、わけがわからないでしょうか(^▽^;)

「ウミユリ」なんて聞いたことない方が多いかと思いますが、植物ではなくヒトデなどと同じ棘皮(きょくひ)動物です(棘皮動物好きな方はこちらの記事もどうぞ)。
ウミユリの化石のクローズアップ
なんとこのように展示するまで、18年(!)もかけて細かい部分までクリーニング(化石を覆っている岩石を削って取り除く)作業を行ったとのこと(@_@)

ハウフ家(Hauff)の化石に対する情熱(執念?)を感じずにはおれません。

それというのも実はこの博物館、ハウフ家の個人博物館なんです。
化石を研究していた昔の道具などの展示
一代目(1866~1950年)が化石を採集し、地質学の教授となった二代目(息子・1912~1990年)とともに1937年に博物館を建て、現在は、地質学を学んだ三代目(孫・1953年~)が非営利組織として(政府のお金なしに)運営しています。


写真ではその迫力はなかなか伝わらないと思うのですが、ここまでやった標本は世界でもありませんので、機会がありましたらぜひ間近でとくとご覧ください!
(ちなみに「古生物の学芸員に必要なもの」に関して以前の職場での記事に書いたことがあるので、こちらもぜひ)


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(すごい標本であっても)やっぱり棘皮じゃ子どもたちに受けないからか(涙)、屋外には恐竜の模型があります。
恐竜の復元模型と庭がマッチしている様子
妙に庭の草木とマッチしていて、映画のセットのようです。

そんなに大きくない敷地ながらも、ここでも大盤振る舞いで、でっかいのを設置!
屋外の大型恐竜模型
ついつい、映画「ジュラシック・ワールド」の「待て」の真似をしてしまいます(^▽^;)

ちなみに、「待て」の本家はコレ↓

みなさまもぜひ(´▽`*)