博物館について教えていた学生さんがレポートで絶賛していたので、行ってみたくなり観音崎自然博物館(横須賀市)へ。


三浦半島の東端にあり、以前ご紹介した「横須賀美術館」との距離も1.5㎞ぐらいです。

観音崎自然博物館外観
入口には「はくぶつかん」とだけ表示され、固有名詞(観音崎自然)がないのは初めて見ましたが、遠くからだと大きい文字で、こちらの方がわかりやすいかもしれません。


入ると、海の生き物を紹介した本気度高い「黒板アート」がお出迎え。
黒板に描かれた魚の絵
館のスタッフ(魚の専門ではない)で上手な方がいるとのこと。すげぇ。

そして入ってすぐのホールには「タガメ先生の恋愛相談コーナー」があります( ゚Д゚)
タガメ先生の恋愛相談コーナー(水槽と相談用紙)
タガメの水槽の前に置かれた相談用紙。「どんな相談でもタガメ先生が神対応でお答えします」とのこと。

恋愛に悩んでいる人は相談相手がタガメでもいいのか、結構みなさん真剣に相談されていて...
タガメ先生への好きな人と付き合う方法の相談
相談「どうしたら好きな人とつきあえますか」(14才・女)
タガメ先生の回答「タガメはメスが強いのよ!ガンガン自分から行って強制的に付き合わすのよ!」

タガメ先生への元カノに関しての相談
相談「元カノから連絡が来ます。助けてください。」(24才・男)
回答「タガメは3日間くらい、一度離してから再びカップリングすると成立することがよくあります。一度距離をおくことは大切なことです!」

なんでタガメに恋愛相談するのかさっぱりわかりませんが、回答を読んでいるとタガメの習性がよくわかるので、ぜひのぞいてみてください。


常設の展示は金銭的な問題でなかなか改修できないのでしょうな、というノスタルジー。
恐竜など古生物の展示コーナー
一番最初の生物の歴史のコーナーは、グローバルな規模(?)の展示がなされています。

もう今となってはほとんど見かけないので、ある意味貴重なふた昔ぐらい前の恐竜模型から、後で付け加えたであろう海外産の(観賞用)アンモナイトなど、「芸術は爆発だ」と聞こえてきそうなアート作品風に仕上がっています(@_@)

古生物の学芸員がいないと思うので、ここはこれ以上ふれないでおきます(^-^;


ただ、古い施設ながらも、手作りでできるところをジリジリと改善されていると感じました。

海藻や植物も、地域のモノを乾燥標本ではなく「生のまま」展示していました。
観音崎の海藻が生で展示されている様子
水に入っていると、特に珍しいわけでもない海藻も良い意味で(笑)アートのような魅力を放っていました。

このような展示は写真や押し葉標本よりわかりやすいのですが、頻繁に採ってきたり水を換えたりと結構手間がかるんですよね。
観音崎の植物が生で展示されている様子
観音崎周辺で見られる植物が一つ二つではなく、た~くさん水に活けられて展示されており恐れ入りました。


極めつけは、観音崎の海の生きものを展示した水槽の前に椅子が置いてあり...
水槽の前にイスが置いてある様子
時が止まったかのような水族展示と誰もいない椅子は、水族館というよりシュールなアート作品のようです。

そこには、あなたと海の生き物しかいない世界が広がります。
小さな水槽の前に置かれたイス
宝石のようなウミウシも見放題。

来館者が少ないことを逆手にとった展示サービスですな。
くつろいでくださいの案内
猛毒を持つヒョウモンダコに「お茶でも飲みながらくつろいでください」と促されたので...

イスに座って水槽を見ている様子
東京湾でとれた珍しい魚の標本の隣でくつろぐという、大規模水族館では到底できない、静かな時間を堪能します。

でかくて派手な生き物はいませんが、「何時間でも愛でていたい!」というコアな海の生き物好きにはおススメですヽ(^o^)丿


最後に中庭に出ると、なんとハンモック(´▽`*)
中庭のハンモック
このあちらこちらから攻めてくる非日常感は何なんでしょうね。

「大人もどうぞ」と書いてあったので早速体験してみましたが...
中庭のハンモックに乗る
沈んで海は見えませんでした(´Д`) 重すぎたのでしょうか、私は...


観察会もたくさんやっていて、博物館というより、観音崎の自然に親しむビジターセンターとしてステキだな~と思いました。
壁につるされた観察会のチラシ
最近のカラフルなチラシと相反する白黒のコスト削減チラシですが、文字だけでも情報がわかりやすいし、吊るしてあるとついつい見てしまうところがなかなかスゴ技。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

この館の周辺には神奈川県立観音崎公園として統一された案内看板がそこここにあるのですが、ちょっと腑に落ちない点が。
観音崎自然公園の海岸の植物を説明した看板
「ただの茶色のベース」としてしか認識されないであろうのに「地味な地質」をモチーフにしていて「おぉっ!」という感じだったのですが、アンモナイトみたいな装飾がそこここに。

シダみたいな装飾もあって、(地質屋的には)観音崎との違和感を感じずにはおれません。
観音崎自然博物館屋外看板にアンモナイトのモチーフ
観音崎はアンモナイトが絶滅した後(新生代)の地層が広がっており、もしアンモが出てきたら世界的な発見ですのでマッハでお知らせくださ~い(^-^;