イースター島のインスタ映えナンバーワンスポットは「アフ・トンガリキ」。

インスタ映えナンバーワンモアイ
15体のモアイが朝日を浴びて並ぶ姿は壮観。

この景色が、遠く離れた日本の企業の力によりできあがっていたとは知りませんでした。


ガイドブックで見るイメージと違い、島内のほとんどのモアイは戦争で倒されたりしたため、そこここで横におなりになっています。
倒れているモアイ
モアイと一緒に休息してみる。


そんなわけで、世界広しといえども、絶対にこの島にしかない絵文字(サイン)を発見することができ、絵文字(サイン)マニアとしてはたまりません(各地の絵文字を見たいかたはこちらもぜひ)
モアイ踏むの禁止の看板
モアイ踏むの禁止サイン(絵文字)。


それはさておき、先ほどのインスタ映えの「アフ・トンガリキ」のモアイは、元々倒れていた上にチリ地震(1960年)の津波で、さらに元の位置から流されてしまったり、壊れてしまっていたとのこと。

津波避難看板
村のそこここにある、津波の際の避難方向を示すサイン。スペイン語(上)と現地の言葉であるラパ・ヌイ語(下)で書かれている。


1988年、「クレーンがあれば修復できるのに」とイースター島の前知事が日本のテレビ番組で力説したところ、クレーンの会社「タダノ」が名乗りをあげたとのこと(株式会社タダノのホームページの「モアイ修復プロジェクト」に詳細があります)。

何事も言ってみるもんですね。
タダノの協力について書いてある看板
1億8千万円提供して修復に協力しそうですが、説明板は壊れており...(´Д`)


現代でもクレーンがないと起こせないものを、作った当時の人はよくあんな風にシャキッと立たせたもんですな。
日本に来たことのあるモアイ
協力した代わりに、上の写真のモアイ像をお借りして、日本中で展示会をしたとのこと。


海にを背にして並ぶ15体のモアイの前方(内陸側)にある丘(すぐ上の写真奥)は火山の噴火口跡で、周囲には噴出した火山灰などが堆積しています(凝灰岩・ぎょうかいがん)。

凝灰岩は岩石の中では比較的やわらかく加工しやすい岩石で、これらのモアイの原材料となりました(日本では栃木県の「大谷石(おおやいし)」が有名)。


♪♪モアイの作り方(仮説)♪♪
岩石からモアイの形に切り出す
黒曜石(こくようせき)などを使って、像が倒れた形で岩を削ります。

背中も母岩から切り離したら、丘の斜面を利用して像を起こします。
斜面を利用してモアイを起こす
その後、背中もきれいに仕上げます。


火口の斜面を利用して起こしていたとはw(゚o゚)w オオー!

そして、凝灰岩も黒曜石も火山活動の産物で、火山の恵み(?)によってできた「モアイ像」なんだな~と(火山によってできているイースター島についてはこちらの記事もぜひ)。

あまりに壮観な景色の前に霞みがちですが、ちらっと見え隠れする地質のストーリーにも思いをはせていただければと思いますヽ(^o^)丿


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修復していただいたおかげで、モアイを製作していた場所を遠目に見ながら16体目のモアイになることも可能です。
15体のモアイと一緒に並ぶ
実はそんなにモアイに近くないのですが、並んでいるように撮影できるスポットがあるので探してみてください。
(イースター島に関してはこちらの記事もぜひ)